"管理"という難しさ
2週間ぶりの投稿となってしまいました。
"継続は力なり"という言葉を聞くと胸が痛いですが、
書きたいという気持ちは依然として存在していたので投稿します(笑)
今日は"管理"という文言と向き合いたい。
マネジメントといえばかっこよく聞こえますが、この言葉にとても苦しんだ入社一年目の思いを混ぜながら書き記します。
私は入社して1年間、
分譲住宅の現場監督をしてました。
入社3ヶ月のOJTを終えて、経験も知識も浅いまま1つの建設プロジェクトを任されました。
早々と下請け工務店のベテラン主任2人と職人さん20人を抱え、
建設"管理"(品質管理、納期管理、コスト管理、安全管理)を任されたのです。
(新人にすぐ着任させる会社システムは素晴らしい)
設計から引き継いだ設計図面を元にして建設していくのですが、
私が怒られる事のほとんどは計画段階での事でした。
設計図面指示漏れ、部材手配漏れ、発注漏れ、お施主様打ち合わせ不足による変更等々.....。
「それ、俺のミスじゃないんだけど」と思いながら職人さんの怒号をもらってました。
職人さんが怒るのは当然ですが、私からすると営業担当者、設計担当者、部材発注担当者、積算発注担当者のミスでしょ...と。
こんなことが続くので、他責思考に陥り、
この鬱憤を上司に相談すると、
「それを管理するのがお前の仕事だ」
と言われたわけです。
"管理するのが仕事"
ここで初めて、"管理"と向き合いました。
幸いにも生産チームのマネジメントHOWTO本は世にありふれていて、
たくさんのヒントをそこから得ることはできましたが
抽象度を上げて言うと、
「目標を達成するために、未来を予期してミスを防ぎ、結果を評価する」
と言うのが本質的だなと思いました。
ここで2つ分類して考えたいと思います。
1,「未来を予期してミスを防ぐ」
「未来を予期する」には知識や経験が必要不可欠です。
経験不足と言われるのは「未来を予期する能力」に関して不足していると言っていいと思います。
"何が起こりそうか"と言う目処をたてそのために”どんな準備が必要か”を検討するのです。
昔の農耕民族はまさにこの未来を予期することで成長したと言われています。
狩猟民族から農耕民族へ移り変わり、農耕は天候に左右されるので、様々な施策を考案しました。また、狩猟民族に折角育てた農作物を奪われてしまうので、壁を建てたり、見張りを置いたりして、農村を大きくしました。
まさに"この未来を予知する能力"が、人の思考を動かし成長へと繋がるのだと確信した時にはこの職業は有意義だなと正当化することができました。笑
ではどのようにしたらこの未来を予期する能力は付くのかなぁ。
そう考えた結果、2点。
⑴知識は勉強で獲得できる。
⑵経験は勉強では獲得できない。けど、先輩のアドバイスや書籍から学ぶことができる。
これを理解した上で、さらに"経験”を積んでいけばいいのです。
2.「結果を評価する」
これは建築でいうと、品質がとてもわかりやすい。
ミスは未然に予想しましたが、結果的に品質が基準値に至らなかった場合、
それに対して対策をうたなければいけません。
品質基準に達していないものは是正させなければなりません。
ですが、物作りに置いては是正は"破壊"することと直結しています。
(壁が曲がっていたら壁紙も剥がして壁も壊して建て直すように)
”納期”にも"コスト"にも影響が出ます。
この時点で"管理不足"と評価されてしまいます。
この品質のミスを⑴で予想できていれば....となります。
なので、もし起こってしまっても
その結果を評価し、"経験"と"知識”に変換する必要があるのです。
その際、よく使われている手法が5W1H手法です。
これでミスの原因の因数分解を行い、その次なる⑴に活かしていく。
もちろんミスがそんなに許されるわけではありませんが、
事故でも事件でも自分の能力をあげてると思ってモチベーションをあげていくのが大切だと思いました(笑)
今回は大事だと思った2点をあげましたが、
何より自分を管理することが何よりも大切です。笑
その上では"目標"が定まらないと予期する未来もクソもないな、と思いました。
未熟ながら書かせていただきました。
ご一読ありがとうございました。